AL(アームライン)とは

・4種類のラインが、体幹中心部の前面と後面から指先まで走っており、他のラインと継ぎ目なしで繋がっている

・腕のラインは構造上の一部ではない為、姿勢への影響は間接的である

・体幹から手の四隅まで経線がまっすぐ連続的に延びるだけでなく、重複して連結する多くの筋があり支持と安定性を追加、脚よりも大きい運動性を持っている

・静止状態、運動状態問わず肩の位置が変われば他のラインに影響を 与え、体幹のラインの影響は腕の機能に影響を与える

 

 

前面のラインはラインは握力(指を曲げる、持つ、つかむ)に影響している

・4指を曲げる動きは前腕と大胸筋、広背筋が働く

・母指を曲げる動きは上腕二頭筋と小胸筋が働く

 

  スーパーフィシャルフロントアームライン

  ・腕や指を動かす際に腕全体をコントロールする  

  ディープフロントアームライン

  ・腕の働きを安定させ握力をコントロールする

 

 

背面のラインは手を開く(指を伸ばす)動作・肩の動きに影響

・4指を伸ばす動きは前腕と三角筋、僧帽筋が働く

・小指を伸ばす動きは上腕三頭筋とローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)が働く

 

  スーパーフィシャルバックアームライン

  ・指を伸ばす動作によく使われる

  ・肩コリの原因となる僧帽筋、三角筋と高い連動性を持っている

 

  ディープバックアームライン

  ・ローテーターカフを含み菱形筋、上腕三頭筋と同じ深さでつながり連動している

  ・肩の動きに深く関連している

※図は『ムービングボディ―動きとつながりの解剖学』 クリス・ジャーメイ著 産学社より