身体均整法とは

身体均整法の創始者の亀井進先生

 

亀井先生は、現代医学の根底に何か重大な盲点があるのではないかと着目し、研究したのが、

『姿勢不良(運動系の歪み)』による原因説でした。

 

姿勢や動作を基盤として、可動制限や過緊張などの運動系の異常による身体の歪みを調整することにより、

身体の故障や痛みなどの改善を目的とします。

『平衡・可動・強弱の三原則』と『12種体型』を基礎とした手技療法です。

 

庭の水撒きホースが捻れていると水の出が悪い。

家の土台が傾けば、柱も歪み、家の中の茶ダンスや扉が開きにくくなる。

体も同じで、姿勢が歪むと内臓諸器官の機能が知らず知らずのうちに低下してしまう、というもの。

 

現代人の私達は、肩コリや腰痛、食欲不振など、体がだるい、調子が変だ、と感じることは増えている。

病院へ行っても、「異常なし」と言われ、血液検査、レントゲンなどの検査にも引っかからない。

こうした自覚症状を訴えて病院を訪れる人の75%が、「病気でない病人」と呼ばれています。

 

異常なしと言われても、不調に苦しむのは本人自身である。

 

身体の骨格、筋肉のバランスを崩しているのに、損傷がないのでいつまでも不調に悩まされてしまう。

 

身体均整法では、病気を診るのではなく、運動系を調整し、歪みを取り、

身体を均整(平衡性・可動性・強弱性が釣り合った状態)にし、その人が持つ自然治癒力を高めます。

 


12種体型とは

身体均整法では人体を観察する目安として、

基本動作(前後・左右・回旋)に関連した3系統と、形態(肋骨・骨盤・骨格筋)に関連する3系統の6種類に、陰陽の歪み体型を12種類に分類しています。

  

日常の生活においての体の癖や遺伝的な体質、その影響を受ける器官や椎骨などを集約したものが12種類となり、それぞれに合わせた調整が必要となります。

 

十二種体型は身体均整法の根幹であるといわれています。
運動系にあらわれる特徴的なフォームについてまとめたものです。
フォーム    基本動作・形態 
F1 F1 頭脳型 前後型 前屈
F2 F2 後屈
F3 F3 消化器型 左右型 左屈
F4 F4 右屈
F5 F5 泌尿器型 回旋型 右回旋
F6 F6 左回旋
F7 F7 呼吸器型 肋骨型  伸展
F8 F8  縮小
F9 F9 生殖器型 骨盤型  内旋
F10 F10  外旋
F11 F11 循環器型 骨格筋型  外転
F12 F12  内転