筋連結(アナトミートレイン)とは

 ・体中に張り巡らせられた筋・筋膜の網を通して、姿勢や動作の安定性がどのように得られていくかを路線図のようにに見立てて考える理論である

 

・筋膜の連続によって、互いに影響を及ぼし引っ張りあう12本の「張力ライン」がある

 

・筋肉同士は筋膜で繋がっており、筋肉単体で機能するのではなく、機能的に統合され連続体として全身に影響を与える

 

 

筋肉を駅、筋膜・靭帯を線路のように見立てて、身体全身に線路を引いたイメージであり、

同じ路線上の駅は互いに影響し合っているので、一つの駅でトラブルがあると、その沿線全体、また、乗り入れている線路にも影響が出るように、

一つの筋肉が硬くこわばると、そのライン上や交差するライン上の筋肉も硬くこわばりが起こりやすくなります。

 

ある箇所に問題が出た場合に、関連するライン上に問題が波及します。動かなすぎや、動き過ぎであっても問題が発生します。

 

上着やコートなどの裾を引っ張り肩を挙げると、首元や肩口まで引っ張られ、肩が上げ難くなるのはおわかりいただけると思います。

肩が挙がらないからといって、必ず肩に原因があるわけではありません。

 

捻挫の跡が肩の動きに制限をかけて、肩コリや腰痛、頭痛の原因となる事もあります。

慢性痛の場合、痛いところは結果であり、原因は他にあることがほとんどです。 

『ムービングボディ―動きとつながりの解剖学』 クリス・ジャーメイ著 産学社より