<右肘の古傷と坐骨神経痛(?) 50代男性>

 

 

20年以上前に右肘を骨折、手術の影響で90度以上曲がらず、また完全に伸ばずこともできず、

右肩の挙上には制限があり、どの方向からも直上は出来ませんでした。

 

普段は、この肩・肘周りのメンテナンスに来られていますが、

今回は腰・左臀部が痛み、また左下肢外側にかけて痺れを伴う痛みがあると足を引きずりながら、やっと来れた!と、2ヶ月振りにいらっしゃいました。

 

夜は仰向けでは腰が痛くて寝れず、横を向いて寝るようにしていたが、2~3時間くらいで痛くて起きてしまうとのこと。

 

体型は左腰が前方へ捻れているフォーム5でした。

 

首や肩にも可動制限があり、可動しようとすると軽い痛みがあるとのことで、

眼精疲労から来ているものも疑い、目の緊張も緩めましたが、期待したほど痛みが取れませんでした。

 

両足ともに足関節の可動範囲に制限があり、両足とも外側の筋肉(ラテラルライン、胆経ライン)が緊張していました。

 

臀部の梨状筋、ディープフロントラインの腸腰筋を緩めると、肩、首が少し緩まったので、

ファンクショナルラインの内転筋を圧迫すると、肩・首だけでなく反対側の仙腸関節が緩み始めました。

(お客様からそこ(内転筋)が緩むと腰(仙腸関節)が楽になると反応されました)

 

また、右肘に関わりのある2本のバックアームラインと広背筋、

肩甲骨の可動に影響のある肩甲下筋、前鋸筋を確認すると緊張が見られました。

 

調整していくと背中の緊張が取れていきました。

 

最後に回旋型の中心椎骨L3に動きを付けたところ、

腰の痛み、下肢の痺れに改善が見られほとんど感じなくなり、首・肩の可動範囲が広く変化しました。

 

 

期末の激務によって、いつもより来院の間隔が倍以上にあいてしまったことと、

古傷の右肘の可動制限が強まったことからくる梨状筋の異常収縮だったと思われ、

定期的なメンテナンスの重要性を感じた一例でした。

 

2018年4月