<階段を上る時に膝が痛い 50代女性>

 

初めていらっしゃった時は、右膝を少しでも曲げると痛く、階段どころかちょっとした段差の登り降りも嫌で、
階段は見ることも嫌という状態でした。

 

整形外科にも1年ほど行かれており、膝に炎症があって水が溜まっているので抜くということを数回されていました。
膝の水を抜くと、激痛から耐えられるぐらいまで痛みは減って来るそうですが、すぐに元の痛みが出てくるといのことでした。


体型を確認するとフォーム5が出ていました。
右膝は少し屈曲し、膝から下が内側に捻れ腓骨が下がり、足首は外側が伸ばされるように(内反捻挫の状態)足裏外側、
特に踵に体重がかかっていて、右半身の外側は突っ張ってパツンパツンに張っていました。
また、左肩が内側に巻き込んでいて、前に出ていました。

 

この体の捻れが膝の痛みと考え、全体の調整をしていきました。

 

ファンクショナルライン、ディープフロントラインを緩めて行くと、歩いたり、椅子から立ち上がる時の痛みが出なくなりましたが、
段差や階段を上がる時に踏み込むと痛みが出てくるので、階段を上がるのが辛い、あと階段を上がる時の痛みだけ、とのこと。

 

調整をしていくと左肩の巻き込みは目立たなくなりましたが、右に比べると巻き込んでいて斜角筋に緊張がありました。

仰向けに寝てもらい両腕を見比べると左前腕が内旋しており、
肘の内側が天井を向いているのに手のひらは体の方に向き、親指が天井を向いていました。

 

親指の付け根を前腕の内旋が取れるように少し広げるながら抑えて、お客様に段差を登り降りを繰り返してもらうと、
膝が痛く無く、登り降りの恐怖もないとのことでした。


母指、肘の関節の捻れを調整し、ディープフロントアームライン、ディープフロントライン、ファンクショナルライン、
スーパーフィシャルフロントラインそれぞれにつながる小胸筋の緊張を取ると、膝に痛みが出なくなりました。

 

左手の親指の関節の動きに制限がかかった為、遠く離れた右膝の関節の動きに影響が出たようでした。

 

2018年12月