<『くすぐったい』とは・・・腰痛 20代女性>

 

 

腰が痛くて、歩くのも響くといらっしゃっいました。
小さい時から姿勢が悪く、猫背なのが気になっていた。

せっかくなので腰痛だけでなく姿勢も正したい、とのことでした。


腰は特に重いものを持ったということもなく、前日から痛くなって来たそうです。

立位で観察すると、頭は体より前に出ており、両肩はすぼめた様に巻き込んで、
正面から両手の甲がはっきり見え、骨盤が後傾して丸くなり、右腰が前に出ていました。
また、上前腸骨棘(ベルトライン付近にある骨盤の骨の角)の間隔が狭くなっていました。

骨盤に歪みが見られましたので、生理痛を確認すると生理痛も酷くて不順であるとのこと。
体型はフォーム6とフォーム2が混ざっていました。

大腰筋の緊張があった為、腸骨筋と共に緩めようと上前腸骨棘に手を触れようとすると、

くすぐったくて逃げてしまい、腸骨筋に触らせてくれませんでした。
ご本人も自分で骨盤(ウエストライン)付近にはくすぐったいので触れない、とのことでした。

骨盤の歪みは確実にありましたので、恥骨結節部と仙腸関節の周囲の靭帯を調節し、骨盤の歪みを取りました。
すると、腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)の緊張があった為違和感はあるとしながらも、

上前腸骨棘付近を触ることを嫌がらなくなりました。

腸腰筋を調節し、全体のバランスが取れてくると、背筋が伸び、腰痛も取れて笑顔でお帰りになりました。

長年の骨盤の歪みから、骨盤内臓器への圧迫や緊張があったと考えられ、

過度な筋肉の緊張から腰痛が発生していたと考えられます。

くすぐったく感じるのは、人間の防御反応で、弱い場所であるから触らせないと言われています。
この方の場合、骨盤の歪みが進行しないように防御していたと思います。

くすぐったい所があり、自身でも触らない所がある方は、一度身体の歪みをチェックしてみると良いですよ。

 

2018年11月