<肩から首の張り、上を向くと目眩がする 20代女性>

 

均整では立ち姿の観察の他に、動きでの観察もします。

 

肩から首の張り、上を向くと目眩がする、とのことでいらっしゃった方ですが、

上体を後ろに反らす動作では目が上に動くだけで、身体は動いていませんでしたので、前に行きやすいF1とみるのですが、身体を捻ってもらうと、左に向きやすいF6が出ていました。

頚椎2番の右につまりがあり、腰椎を確認すると腰椎3番に変位が見られた為、F6での調整をしました。

 

なぜ、頚椎2番を確認したかというと、

頚椎2番は頭痛・ムチ打ち・日射病・癲癇・失神・脈の乱れ・酸欠などの脳の血液循環との関連が強く、首の筋肉に関連が強い箇所です。

また、脳の血流が悪くなる事で偏頭痛、高血圧・脳梗塞等もおこる事が多いとされている為、この方の目眩も頚椎2番に異常があれば原因の一つではないか?と推測しました。

 

通常通り足首の調整から行おうとしましたが、仰臥位で首を捻ると気持ち悪いとの事でしたので、頚椎及び頭蓋の調整から行いました。

頚椎2番のズレはもちろん、1番も頭頸部にくっつくほど変位していました。

頭蓋はキュっと引き締まりガチガチの状態でしたので時間をかけて緩め、回旋型の調整をしたところ、

上体を反らしても、首を捻っても目眩は起きず、肩の動きも改善されて笑顔で帰られました。

 

2018年1月